こんにちは。今回は、FXってそもそも何をやっているのかについて説明していこうと思います。
不思議なことに、FXトレーダーの中にはいまだに「何をやっているのか分からないけどトレードしている」という人が一定数います(笑)
Buy, Sell・・ボタンがあって、とりあえずBuyを押せば、相場が上がれば利益になるし、Sellを押すと、相場が下がれば利益になる・・・ざっくりその辺までの理解で終わっている人が、大半なのではないでしょうか。
今日はココの説明をちょっと詳しくしていきます。
<差金決済>
ざっくり言うと、FXは「差金決済」という仕組みを持っています。
差金決済とは、何なのでしょうか。
まず、FXは買いからも売りからも入ることが出来ます。
あなたの初めてのトレードが、「USD/JPYの売り(Sell)」だったとします。
不思議に思いませんか?
「なんでドルのお金を持っていないのに、いきなり売れるの?」
持っていない時計をいきなり売る。モノだったら考えられませんよね。
ただし、差金決済なら別です。
簡単な数式を書きます。
1-1=0(Buy)
-1+1=0(Sell)
1を「買い」、-1を「売り」と考えてください。
買った後に売っても、売った後に買っても、結局0になりますよね。
つまり、どっちを先にやっても良いのです。
但し、差金決済には条件があります。上の数式のように、「買ったものは必ずいつか売らないといけないし、売ったものはいつか買い戻さないといけない」ということです。
その間にも、買ったもの(売ったもの)の価値は変化しています。その差額が、利益や損失として返ってくるよ、ということなのです。
モノの例で表しましょう。
ニンテンドースイッチが今、3万円で発売されていたとします。
あなたは今それを買います。
そして1か月後、スイッチの価格が5万円になったのであなたは売りました。
利益は5-3=2万円ですね。
では、売りから入る場合も考えましょう。
あなたは友人から未開封のニンテンドースイッチ(新品)を借りたとします。
それを今3万円ですぐに売りました。
そして1か月後、ニンテンドースイッチの価格が暴落して1万円になりました。
あなたはそれを1万円で買って、友人に返しました。
利益は3-1=2万円ですね。
これが「売りから入る」パターンです。
日常生活ではあまりイメージが湧かないかもしれませんが、「相場が上がると思えば」Buy、「相場が下がると思えばSell」して、いつかそのポジション(何かをトレードしている時、決済するまでは「ポジションを持っている」と言います)を決済して、1つのトレードが終わりとなるわけです。